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瘤取り晴明 [好きな本]

 またまたジャパニーズファンタジーです。
 陰陽師シリーズですが、これはちょっと「絵本」的な作りをしているものですね。ちょっと不思議な、でも物語とぴたりと合った挿絵が随所にちりばめられています。

 夢枕貘さんのHPで連載されていたものを単行本として出し、少し前に文庫化されたようです。夢枕貘さんの公式ページもおもしろそうなんですが、有料なので未だ手を出していません(^^;

 話としてはそんなに長くないので、すぐに読めます。

 今回は源博雅の笛が大活躍。

陰陽師―瘤取り晴明 (文春文庫)

陰陽師―瘤取り晴明 (文春文庫)

  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/01/10
  • メディア: 文庫


 源博雅というのは、想像上の人物ではありません。元々は親王の第一王子であったそうなので、その気になれば天皇の位も狙えたのかも知れませんが、臣籍降下して「源氏」を名乗ったという、いわばリアル源氏の君ってところでしょうか(^^)

 実際の博雅殿は管弦の名手で、「葉二」と言う笛を朱雀門の鬼から譲り受け、「玄象」と言う琵琶を羅城門から探し出したという逸話が残っているそうですが、そのエピソードは「陰陽師」シリーズに綴られています。

 これやこの 行くも帰るもわかれては 知るも知らぬも 逢坂の関

 この歌を詠ったのは「逢坂の関」という場所に住む「蝉丸上人」ですが、この蝉丸さんに琵琶の教えを請いに出掛け、3年かけて通い詰め、ついに秘曲を伝授されるに至ったという話は、大分昔、教科書か何かで読んだ記憶があります。もっとも、その時はその公家さんが源博雅だなんてことはつゆ知らず、ただ「従三位」という位の高い人物が、教えを請うために蝉丸の住むあばら屋に通い詰めたという話だけがずっと頭の隅に残っていました。そのお公家さんとこんなところで再会しようとは(笑)

 もっとも、この博雅殿が、安倍晴明と親交があったのかどうかまでは知りませんが(笑)

 「陰陽師」シリーズでは、博雅は特に笛の名手として語られます。笛だといつも懐に忍ばせておくことが出来、さっと取り出してすぐ吹けるからでしょうね。大きさ的にはピッコロ(ドラゴンボールのキャラではありませんw)あたりが近いのかなあ。

 私はクラリネットを吹きますが、あれは管楽器の中でもパーツが多く、ばらせば5つほどにわかれます。そして組み立てるとけっこうでかい(^^;

 あれを懐に持って出掛けるのは無理ですわ(笑)
 肩に担いでちょうどくらい(^^;

 さて前振りが長くなりましたが、「瘤取り」とついているだけでだいたい中身は想像がつくのではないでしょうか。

 そう、あの昔話「瘤取りじいさん」が元になっているようです。

 あちらの場合は、いいおじいさんと悪いおじいさんという2人の人物が出てくる、わかりやすいものですが、瘤取り晴明の場合は、じいさんはどちらもいい人です(笑)

 昔話が元になっているだけあって、すんなりと物語の中に入り込めると思うので、ぜひ一度手にとって見ていただきたいですね(^^)

 秋の夜長、晴明の屋敷の庭で酒を飲みながら、博雅の笛を聞いてみたいものだと思った秋の夜でした(^^)
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